
~(株)フローサイエンスジャパン開発ソフトウェア ~
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Ver.6.0をリリースしました
F.SAI とは
F.SAI はFLOW-3Dの解析結果を構造解析に転送するインターフェースです。
FLOW-3D/ FLOW-3D MP の解析結果データ(流体圧力・流体温度・壁温度)を
構造解析の有限要素(FEM)メッシュに時間を指定して出力することができます。
これまで煩雑だった流体‐構造連成解析を簡単にご利用いただけます。
F.SAIは当社開発商品です。
また、構造解析の有限要素(FEM)メッシュデータを FLOW-3D で障害物形状として読み込むため、
Cad2Stl Ver.1.3からメッシュデータをSTL形状に変換する機能を追加いたしました。

F.SAI Ver.6.0では下記機能を追加いたしました。
- UI機能に関して以下が充実いたしました。
- 構造データの表示/非表示
- 拡大/縮小・移動・回転
- FLOW-3D 解析領域およびメッシュの表示/非表示
![]() F.SAI UI画面 |
有限要素データの確認
作成された要素と節点数が確認できます。

構造データの表示/非表示
ツールバーのボタンを押すごとに表示の変更が可能です。

対応構造解析形式
- ABAQUS Ver.6.2以降
- NASTRAN バルクデータ
- Mentat Marc 2012
- Hyper Works OptiStruct
- Hyper Works Radioss
対応可能な結果データ
- 流体圧力
- 流体温度
- 壁温度
動作環境
- 64-bit Windows10; Server 2008 R2, 2012
検証例 1.一様圧力下の板の変形
解析モデル
正方形の板(1辺a、厚さt)に対し、4辺を拘束(斜線部分)した状態で、板の上に流体を配置します。
流体の上に一様圧力(p)をかけると、重力を設定しない場合、板に一様圧力(p)がかかります。

F.SAIによる流体解析結果の転送
FLOW-3D で計算した各セルの流体圧力をあらかじめ用意した構造解析メッシュ(この場合6面体)に
変換し転送することで、構造解析の荷重条件を作成します。

・理論解理論上のたわみ量wは![]() ただし、曲げ剛性Dは ![]() |
本計算では以下のパラメータを用いています。
この場合、たわみ量w = 1.38e-3 [cm]となります。 |
解析結果(FEMAP with NX Nastran)

![]() 変形図 |
![]() アニメーション |
まとめ
流体と構造物のシンプルなモデルにより、F.SAIの精度を検証しました。
構造物の変形量の数値解は解析解とよく一致しており、 FLOW-3D で計算した流体の圧力が
FEMメッシュに正しくマッピングされていることが分かります。